2023/11/22 21:24

鎌倉時代から稲作が行われていたという桑原の地にも、休耕田が目につくようになっていました。稲作は経済的に見合わない、自分は年老いた、後継者もいない…
さまざまな理由が考えられました。でも、神奈川県内唯一の野生メダカの生息地、桑原の田んぼが少なくなれば、メダカも生きていく場所を失うことになってしまう。
2001年に産声を挙げた旧「桑原めだか米の会」は、まず、米づくりの経済的基盤をしっかりさせようと、農家の皆さんが「これなら納得できる」という価格で買い上げることからスタートしました。そして、引き受けた米を「めだか米」と命名し、流通ルートも自ら開拓して販売することを始めたのです。既に野生のメダカは、環境省の絶滅危惧種レッドリストにあがっていて、その貴重な野生メダカが生息している田んぼで生産される米に「めだか」を冠して付加価値としたのです。
初年度2001年の取扱量は約1トンでした。(その後、2003年に環境省は、野生メダカを絶滅危惧種Ⅱ類(VU)として指定しています)2022年度の取扱量は、約15トン。ゆっくり、ゆっくりですが、「めだか米」の価値を認めてくださるお客さまが増え続けています。うれしいばかりです。